冬の小鳥〜韓国映画日記35

『冬の小鳥』
原題:旅行者

■出演
キム・セロン
パク・トヨン
コ・アソン
ムン・ソングン
ソル・ギョング
■プロデュース
イ・チャンドン
■監督
ウニー・ルコント

■ストーリー
1975年、ソウル近郊。9歳のジニは状況もわからないまま父親に連れられて、カトリックの児童養護施設に預けられる。父のもとに帰りたいと願うジニは、院内の人々に反発を繰り返し、脱走も試みる。そんなジニを気にかけるのは年上のスッキだった。2人は庭で傷ついた小鳥の世話を始める。スッキはアメリカや遠い国への憧れをジニに語り、一緒に外国へ行こうと誘う。かたくなだったジニの心も、少しずつ和らいでいくが…。

■作品解説
監督のウニー・ルコントは、本作の主人公ジニのように、幼い頃にカトリックの施設に預けられ、養子としてフランスで育った。韓国語は話せないという監督だが、その彼女が書いた脚本の韓国語訳を読んだイ・チャンドン(『オアシス』監督)が興味を持ち、プロデュースを買って出た。突然、施設に預けられたジニは、現状を拒否することしかできない。周囲に溶け込もうとしないジニだが、やがて友人ができ、ようやく心を開いていくが、その友人もまた…。幼いながらも自分の力で生きていこうと決意を固める姿からは、施設や養子といったシチュエーションを超えた、普遍的なテーマが伝わってくる。

公開:2009年

■感想
まさに隠れた名作!
特に感動的な泣かせの演出はないけれど、心に染み込むこの感情はいったい!連
BGMは皆無でありますが、音楽などなくても良い映画は感動できるのであります烈

物語は主人公の9歳の女の子の目線でただ淡々と普通に進行していくのでありますが、これが妙にリアルでグッド

そしてすんなり感情移入できた最大の要因は主演のキム・セロンちゃんの子供とは思えない超ド級の演技力とかわいらしさ!
秋に日本公開されるウォンビン主演のアジョシにも重要な役どころでその実力を遺憾なく発揮しているようでありますが、末恐ろしい女優さんになるのではないでありましょうか?捻

セロンちゃんのラストの過去の自分を埋葬して新たなる旅に向かう決意を表した今まてとは違った表情などは鳥肌ものでありました連

最後に、父親役で冒頭に少し出演したソル・ギョングでありますが、意図的に顔を見せない演出が続き、「もしかして顔出しなし?嶺」って思ったら最後の最後に一瞬だけ顔が映されて安心秊(?)

個人的評価
☆☆☆☆☆


※この日記は過去のmixi日記からそのまま転載しています。

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